リアルタイムcheckkun

時事ネタや映画やモーニング娘を中心にしたハロプロのことを中心に記します。

ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」はエンターテイメントの素晴らしさを教えてくれる

その日私は少し疲れていた。

 

将来への不安、職場の人間関係への疲れ、試験の勉強、やりたいことはたくさんあるのに足りない時間への焦り、恋人との些細な喧嘩、不眠症と輪をかけたように不安定な体調。

 

それらの程度、ひとつひとつは大きくはない。

でもそういったことの積み重ねが私を少しずつ疲弊させていた。

 

映画のチケットは大体事前に予約して買ってしまう。

 

あれほど楽しみにしていた映画だったのに、こんな気分と体調で映画なんて楽しめるのだろうか。もっと体調が万全で、気分の良い時に観たかった。

 

そんなことを心で思っているうちに幕は開いた。

開幕はヒュージャックマンの宣伝で既にたくさん観ていて、既に虜になっているあの曲…。

 

The Greatest Show

The Greatest Show

 

私は瞬時に少女のように目をキラキラさせた。ついさっきまでの疲れた自分を一瞬でどこかに置き去った。

次の瞬間、私の心臓は跳ね上がる。

 

ドンドンドンッ

 

客席が、振動でゆれているかのような錯覚に陥った。

4DXではない。

そしてまた、会場が揺れる。

ちがう、これは観客の足音だ!

映画の中の観客達の足音によるドラム!

ああ、サーカスが始まるんだ…。

 

場面は一転する。

ショーウィンドウのスーツをガラス越しに自分に合わせる、靴の穴の開いた少年。

少年はお金持ちの少女と親しくなり、そしていつか大きな素敵な家を手に入れると約束する。

 

少年は路上で飢えに苦しみながら、知恵を働かせ日々をなんとか生きる毎日。

少女とは大人になるまで文通をしながら、交流を深め、そして遂に小さな部屋で二人で暮らし始める。

 

二人にとっては小さく、古い部屋なんて関係ない。

彼女は暖かく、朗らかに、子供達と共に彼を支えていた。

子供の声が癒されてかわいい。

貧富の差など気にせず楽しく生きることを教えてくれる一幕だ。

 

そう、彼が詐欺師と呼ばれる前の、ささやかな幸せが溢れていた毎日…。

 

ふとした転機から彼は一目でちょっと風変わりな人々を集め、サーカスを始める。

 

それらは人気を集めるが、劣等感から上流社会の「本物」への憧れが強くなる。

彼は「本物」の若き彼を口説き落とす。

 

成り上がりと金持ちの男の一対一のバーでの駆け引きは必見だ。

右へ左へとグラスが、歌が、気持ちが移動していく。

目まぐるしいシーンは一度では消化できない程である。

 

「本物」はやはり違った。

彼は「本物」に出会ってしまった。

 

「本物」に出会った彼はサーカスの、ちょっと風変わりな彼らと「本物」を混ぜ合わせないようにする。

 

自分を認めてくれていたと思っていた彼らは傷付くが、サーカスで華々しくショーをする彼らは、もう部屋に隠れていた頃の彼らではない。

 

堂々と、私は私、これが私と歌い上げる。

「This is me」

負けない。

 

This Is Me

This Is Me

  • Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble
  • サウンドトラック
  • ¥250

 

一方金持ちの彼とサーカスのブランコの美女は恋に落ちそうで、落ちない。

貧富の差とか、外見とかそういったものが心も周囲も邪魔をする。

 

Rewrite the star」

心のどこかでは、二人は惹かれあっているとわかっている。

でも運命は変えられない。

 

Rewrite the Stars

Rewrite the Stars

 

全てを失っても、また一から出直せばいい。

大切な人がいれば出来るのだから。

 

大切な人がいて心が通じあっているならば、側にいて、心に嘘を付かないことだ。

 

社会で生きていくことは簡単ではない。

自分と人を比べたり、自信を持てなくなることなんてしょっちゅうだ。

 

「This is me」はそんな私を鼓舞する曲になった。

 

そして愛する人の側にいれることの幸せを改めて教えてくれた映画だった。

 

映画上演前、あれほどくさくさとした醜い自分の心は、閉幕時にはキラキラとトキメキに満ち溢れていた。

 

「ブラボー」と心で叫び音のない拍手をした。

 

エンターテイメントは私に勇気と光と活力を与えてくれる。

 

私は明日からも生きていける。

そう思わせてくれた作品だった。